プレミアアンチエイジング株式会社という会社が販売するDUOはD2C業界のなかでも大きな売上を誇っています。
DUOはInstagramやウェブ広告などでも見かけたことがある方が多いのではないかと思います。
今回は、プレミアアンチエイジング社のDUOを中心に解説していきます。
Contents
DUOの商品ラインナップ
DUOはスキンケア、メイク、ヘアケアのカテゴリで商品を販売しております。
引用:DUO公式ページ
特にスキンケアの領域が強く、メイク落とし、洗顔料、先行型美容液、化粧水、日焼け止め乳液、夜用美容乳液の商品群が主力となっています。そのなかでもDUOのザ クレンジングパームは比較的知名度が高い商品ではないでしょうか。
プレミアアンチエイジング社はCANADELというブランドも展開していますが、DUOが同社の売上の約90%を占めています。
DUOの売上
プレミアアンチエイジング社は2020年7月期で200億円を超える売上となっています。200億を超える売上を出す新興D2C企業はほとんどないですのでかなり成長がうまくいっている企業と言えます。
卸を活用した小売店での販売もしていますが、75%以上は通信販売となっています。つまりインターネット上の販売となっています。
小売店に関しては、13,000店以上という数でいくとかなりの店舗数での取り扱いがあることが分かります。
通信販売については90%以上が定期購入となっており、安定したキャッシュフローが見込めます。解約率は都度20~30%と推測されますが、LTVはそれなりに確保できているはずです。
Amazonでも販売していますが、Amazonはそれほど売上はあるようには見えません。
プレミアアンチエイジング株式会社 2021年7月期第3四半期決算説明資料
DUOはなぜここまで伸びたか
DUOに関してはアフィリエイトをうまく駆使している印象です。アフィリエイトに関してもFacebook広告、Instagram広告といったチャネルだけではなく、最近はインスタグラマーを駆使したアフィリエイトに成功しています。
インスタグラマーは数多くいますが、様々な収益源を探しています。従来はインスタグラマーに投稿したら商品が売れていましたが、インスタグラムも飽和してきてインスタグラマーに頼むだけでは売れなくなってきました。
投稿してもらうことにお金を払うことがやや敬遠されてきました。
そこで着目されはじめたのがInstagramアフィリエイトです。アフィリエイトなので成果、つまり購入されたら報酬をインスタグラマーにお金を支払います。
インスタグラマーにとっても成果報酬であると売れれば売れるほどお金がはいるので積極的に取り組むようになりました。売るための投稿作りが意識されて投稿のクオリティが上がりました。
直近2年ほどでは、インスタグラムアフィリエイトをうまく駆使している印象です。正確には知りませんが1件あたり購入が決まると5,000円~8,000円ほどがアフィリエイターに払われているのではないでしょうか。
そしてInstagramを活用したアフィリエイトだけではなく、GoogleやFacebook広告、その他アドネットワークの活用がうまく成功したと言えます。
攻め過ぎたDUOがここから規制されないかが懸念
DUOはアフィリエイターが非常に攻めた訴求をしているので今後の薬機法で規制が来ないかが心配です。
肌がキレイになったBefore After(通称BA画像)が使用されている記事LPなどを多く見かけますし、アフィリエイターが罰せられることになればアフィリエイターが取り組まなくなってしまいます。
DUOはアフィリエイターによって支えられているといっても過言ではありません。DUOだけで儲けているアフィリエイターも数多く存在します。
アフィリエイト一辺倒からの脱却が望まれる
アフィリエイトやWEB広告運用のみに依存していくことは今後難しくなってきます。TVCMも放映しているとは言っていますが、決して多くはなく、WEBで販売するための後押しとなっている側面が強いです。
テレビCMを強化した際には小売店での売上があがっていきますので、売上比率を小売店40%程度までもっていくことができれば、売上1,000億円も見てくるはずでしょう。
ただし、ネットで販売している商品を買う方がお得という構造になっているので初回オファーを安くして販売するという手法がややネックになってくるかもしれません。
卸からネットの販売動向について指摘されることもあるので拡大していくうえで気をつけるべきでしょう。
新しい商品を出すより、DUOシリーズのブランドエクイティアップが必要
新しいブランドを出していっていますが、まだまだDUOのブランドが伸びる余地はあります。カテゴリ内でも伸びしろがある商品もあるので、DUOのインターネット販売を伸ばしつつオフラインも伸ばすのがよいでしょう。
新しいブランドを伸ばす際に過去のWEBハックの技術が今は通用しないので新しいノウハウに対応していくより、既存ブランドを伸ばすほうが再現性が高そうです。