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検索上位を獲得することの重要性
ECサイトには大きく2種類あり、ショッピングモール型と自社サイト型があります。
アマゾンや楽天などのモール型のECサイトに出店する場合は、モールそのものに集客力があるため、一定程度の訪問者数を確保することができます。
楽天の月間利用者数は5000万人を超えています。
一方、Shopifyなどを利用した自社サイトでの出店は楽天などのモール型と異なり、自ら集客を行いサイト訪問者を増やす必要があります。
ECが流行っているから始めれば売れるだろうという考えで開設したものの、お客さんが集まらないという状態は、EC初心者の方がよく陥りがちなケースです。
Shopifyはネット上で商品やサービスを販売するツールでしかなく、ストアを開設したからといって自然とお客さんが来るということはありません。
そのため、自社の商品やターゲットを分析しECサイトの運用の目的を定めた上で、それに対して有効な方法で積極的に集客を行う必要があります。
そこで重要なポイントの1つが検索上位を獲得することです。
商品を購入してもらうには、まずWebサイトに訪問してもらう必要があります。
多くの人は商品名や関心のあるキーワードで検索し、検索結果の中からサイトを選びます。
その時、自社の商品やサービスに潜在的に関心があるユーザーに自社サイトを見つけて選んでもらう必要があります。
そこで、検索結果の上位に自社のサイトが表示されていれば、サイトにアクセスしてもらえる可能性が高まり集客力がアップします。
検索上位を獲得する以外にも集客力を高めるために有効な手段は他にもあります。
「そもそも集客力とは何か」「他の集客方法も知りたい」という方はぜひ以下の記事も合わせてご覧ください。
検索上位獲得に欠かせないSEOとは
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」とも言われています。
主にGoogleの検索結果の上位にECサイトを表示させて検索からのアクセスを獲得する施策です。
リスティング広告で上位に表示させるのではなく、何かしらのキーワードでの検索結果で上位に表示されるようにサイトを編集・調整することを指します。
SEO対策とは単に順位を上げることを指すのではなく、ユーザーにとって有益な情報を提供し、それを検索エンジンに認識させるようにした結果順位が上がる仕組みを利用したものです。
具体的な施策は大きく3つに分けることができます。
- コンテンツ対策(コンテンツに掲載する情報を強化しオリジナリティを出す対策)
- 内部対策(ユーザーにも検索エンジンにも理解しやすいようにサイト内部の構造・仕組みを改善する対策)
- 外部対策(サイトの第三者からの評価を高めるための対策)
特にコンテンツ対策と内部対策は、サイト運営者がコントロールできるものなので、優先して取り組む必要があります。
検索結果に影響する要素は多くありますが、簡単にできるものを例としてあげると、顧客の検索しそうなキーワードを研究し、タイトルや説明に追加することで順位を上げることができます。
また、キーワードの選定以外にはコンテンツそのものの質を高めることも重要です。
Googleの定めている評価基準には以下のようなものがあります。
- 専門性
- 権威性
- 信頼性
コンテンツの作成者がその分野の専門家である方がユーザーに有益であるとみなされます(専門性)。
また、第三者から評価されるコンテンツ(権威性)や、運営者が明記されていて独自性の高いサイト(信頼性)程、Googleからの評価が高くなります。
SEO対策のメリットは費用をかけずに実践できる点と長期的な視点で広告費を削減できる点です。
デメリットはSEO対策の成果は短期間で出るものではないという点です。
リスティング広告のような即効性はなく、長期的な視点で地道に実践する必要がありますが、検索上位を獲得できれば広告費をかけずに安定した集客を見込むことができます。
出典リンク:SEOとは!?Shopifyで今すぐできる対策をご紹介!
ECサイトが施すべきSEO対策 ①キーワードの選定
キーワードの選定はSEO対策の基本ということができます。
狙いたい検索市場を定めて、その中でどのキーワードを狙うのかを戦略的に考える必要があります。
キーワード選定の際にはユーザーの検索ニーズをよく理解しておく必要があります。
初期に狙うべきキーワードは「ビッグワード」といわれる競合の多い単体のキーワードではなく「ロングテールキーワード」です。
「ジャケット」がビッグワードなのに対して、ロングテールキーワードは「メンズ デニム ジャケット」などの2〜3つからなる複合キーワードを指します。
ロングテールキーワードは競合が少ないことに加えて、コンバージョンにつながりやすいというメリットもあります。
ビッグワードは検索ボリュームは大きいですが、抽象度が高く様々な検索意図が混在しています。
一方で、ロングテールキーワードは検索意図が絞り込まれて明確になっているため、より高いコンバージョンを得ることが期待できます。
キーワードを選定する際には、Google Search Consoleなどの分析ツールが役に立ちます。
Google Search Consoleでは、特定のサイトに対してどのようなキーワードでの流入があるかを調べることができます。
タイトルも同様にページ内容と合致したキーワードを盛り込むようにしましょう。
ECサイトが施すべきSEO対策 ②画像の最適化
ECサイトでは、商品画像等を多く使用して、視覚的にユーザーに魅力をアピールすることが多いです。
そこで、検索上位に表示されるためには画像のSEO対策も必要です。
具体的には、まずalt属性の設定を行いましょう。
alt属性とは、画像の内容を説明するテキストです。
検索エンジンが検索順位を決めるための要素をサイトから収集するロボットであるクローラーは画像自体を判別することができないため、テキスト情報にする必要があります。
alt属性を設定することで、検索エンジンがその画像を正しく理解することができます。
また、ブラウザが画像に対応していなくても、テキストでどのような画像が貼られているのか見ることができ、ユーザーにとっても有益です。
また、サイズの大きい画像は適切なサイズに圧縮しましょう。
特にECサイトの場合、高画質な商品イメージをいくつも掲載しているページも多いと思います。
現在は通信スピードが速くなっていますが、それでもモバイルで複数の大きなサイズの画像を読み込むとなると表示が遅くなるという場合もあります。
1秒の読み込み時間につき最大20%のコンバージョンが下がる可能性があるというデータもあります。
出典リンク:Mobile page speed conversion data
せっかくサイトを訪問してもらえたのに、読み込みが遅くて離脱されてしまうのはもったいないです。
画像サイズを適切に設定することで、機会損失を最大限減らすことができます。
ECサイトが施すべきSEO対策 ③構造化データの設定
構造化データとは、Webサイト上の様々な情報にデータを紐付けして検索エンジンに伝える技術です。
これを設定することで、検索結果でページ概要を伝えるテキストに加えて、写真やECサイト内の価格、在庫状況、レビューなどの詳細な情報を検索結果に表示することができます。
検索エンジンにページ内容をより正確に伝えることで、検索順位が上がりやすくなり、また、通常よりも大きく表示されるため、競合ページとの差別化にもつながります。
出典リンク:構造化データの仕組みについて | Google 検索セントラル
ShopifyによるECサイト開設のメリット
Shopify(ショッピファイ)は2004年にカナダで創業されたECプラットフォームです。クラウド基盤で動くSaaS型ECソリューションで、ECサイトの構築から運用まで幅広くサポートしてくれます。
現在は175か国170万店舗で導入されており、世界No.1のシェアを誇ります。流通総額は2,000億ドルを超えています。
日本では2017年にサービスを開始し、土屋鞄製造所や、MrCHEESECAKE、Tabioなど多様な業種の国内企業で導入されてきています。
このようにShopifyが支持される理由は、月額29ドルから始められる手軽さや、5,000以上のアプリによる機能拡張性、Web開発知識がなくても直感的に扱える操作性が挙げられます。
この記事のテーマである検索上位を獲得するSEO対策の観点でも、Shopifyアプリを活用し機能をカスタマイズすることでより効率よくSEOを改善することができます。
また、Shopifyの優れている点はオンラインストア全体だけでなく、各商品やコレクション、ブログ記事のSEO設定ができる点です。
これにより、各商品ページも検索されやすくなります。
検索上位獲得のためのShopifyアプリ4選
SEO Manager
【料金】
月額$20
SEOの改善に必要な項目を一通り網羅しているアプリで、多くのShopifyユーザーに利用されています。
具体的な機能としては、以下のようなものがあります。
- 対策すべきキーワードのサポート
- Google検索でのインデックス状況やページスピード、、モバイル最適化のチェックなど
- エラーやリダイレクトリンクのチェック
- 構造化データマークアップ
英語対応のみで日本語対応はありませんが、7日間の無料トライアルもあるので気になった方はぜひ一度試してみてください。
Plug in SEO
【料金】
- 無料
- $20/月
SEO対策を行うために必要な機能がオールインワンで揃ったアプリです。
具体的にどこがSEOにおける問題点なのかをスキャンして特定し、修正まで提案してくれるため、SEOに疎い人でも検索ランキング向上を見込める安心のアプリです。
サイトの診断が完了すると各項目についてマルバツで分かりやすく表示してくれます。
問題のある項目をクリックするとその解決方法が提示される仕組みになっています。
無料プランと有料プランがあり、それぞれの機能は以下の通りです。
【無料】
- ページの読み込みスピードやリンク切れなどSEOのチェック
- 解決策の提示
- メールでの自動アラート
- メールでのヘルプおよびサポート
【有料】
- 自動SEO最適化
- テンプレート作成などのプレミアムサポート
- 構造化データサポート
- 詳細な説明ビデオの提供
- より高度なSEO対策機能
Page Speed Booster
【料金】 無料
Shopifyではビジュアルで商品の魅力をアピールしやすいため、画像を多用しているストアが多いです。
しかし、画像を多用するとデータ量が増えるため、サイトの読み込みスピードが遅くなりがちです。読み込みスピードが遅いことはユーザーのサイト離脱につながります。
Page Speed Boosterはユーザーが次に遷移するページを予測して、ユーザーがクリックする前に読み込んでくれます。
そうすることで、ユーザーはすぐに次のサイトに遷移することができストレスなくストアを利用することができます。
無料で利用でき、細かい操作もなくインストールするだけで活用できるため、SHopifyでストアを開設した方はインストールしておきたいアプリの1つです。
Bulk Image Edit ‑ Image SEO
【料金】
- 無料
- $9.99/月(ベーシックプラン)
- $19.99/月(プロプラン)
- $49.99/月(アドバンスプラン)
画像一括編集によってSEO改善ができるアプリです。具体的には、画像サイズ・代替テキスト・ファイル名を最適化することで、より速いページの読み込みと、より高い検索順位を実現します。
せっかくサイトを訪問してもらえても、画像の読み込みが遅いとユーザーは諦めて離脱してしまいます。
そのため、画像を最適化することはストアにとって非常に重要です。
具体的な機能は以下の通りです。
- 画像のファイルサイズを画質を保ったまま縮小する
- 縦横比率が統一された画像を生成する
- 商品タイトル、店名、製品の種類を表すカスタマイズ可能なテンプレートで代替テキストとファイル名を一括更新できる