Shopify(ショッピファイ)でECサイトを運用していくなかで、この機能ってどのように使えばよいのだろうといった疑問は多く存在すると思います。
本記事ではShopifyのストア分析機能について、分析内容の見方や使い方をご紹介しています。
ストア分析機能は標準搭載されており、ビジネスを効果的に伸ばすには欠かせない機能ですので、ぜひ参考にしてみてください。
なおShopifyとは何なのか、どのように開設するのかについては、これらの記事にまとめておりますので、ぜひご参照ください。
Contents
ストア分析を使いこなす
引用:Shopify 公式ページより
ShopifyでECストアを開設したら、次にしていかなければならないが取引データの分析です。
- どの商品が売れているのか
- どの顧客層に売れているのか
- どこから集客できているのか
- どのくらいの利益が毎月出ているのか
このようなデータを活用することで、ストアの問題点を発見し、改善していくことでCVRや利益率を向上していくことができます。
プラン別のストア分析機能
Shopifyのストア分析機能は、プラン別に利用できる機能が異なります。
ベーシックプランでも十分に多様な機能を利用できますが、上位プランにアップグレードすることでさらに多くの機能にアクセスできます。
以下はプラン別で標準搭載されているストア分析機能の一覧表です。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
ダッシュボード | 〇 | 〇 | 〇 |
財務レポート | 〇 | 〇 | 〇 |
製品分析 | 〇 | 〇 | 〇 |
ライブビュー | 〇 | 〇 | 〇 |
集客レポート | 〇 | 〇 | 〇 |
在庫レポート | 〇(4/5ページ) | 〇 | 〇 |
行動レポート | 〇(5/6ページ) | 〇 | 〇 |
マーケティングレポート | 〇(1/5ページ) | 〇 | 〇 |
注文レポート | – | 〇 | 〇 |
売上レポート | – | 〇 | 〇 |
POS売上レポート | – | 〇 | 〇 |
利益レポート | – | 〇 | 〇 |
顧客レポート | – | 〇(5/7ページ) | 〇 |
カスタムレポート | – | – | 〇 |
なお各プランについてはこちらの記事を参照にしてみてください。
ストア分析機能一覧
ダッシュボード
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
ダッシュボード | 〇 | 〇 | 〇 |
ストア分析>ダッシュボード
ダッシュボードには、販売や注文、ストア訪問者といった様々なデータが一覧で表示されています。
ストアのパフォーマンスやストアにおけるトラフィックといった重要な指標が定量的に表示されており、対象期間を指定し、以前の期間との比較も出来ます。
財務レポート
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
財務レポート | 〇 | 〇 | 〇 |
ストア分析>レポート>財務
財務レポートでは、ビジネスに関する様々な財務情報を確認することができます。
具体的には売上や、ディスカウント、決済取引といったデータが表示されます。
ECサイト運用に際して、健全な財務となっているかを確認したい場合はまずこちらを参照しましょう。
製品分析
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
製品分析 | 〇 | 〇 | 〇 |
商品管理>すべての商品>一商品の詳細ページを表示>インサイトから詳細を見る
各商品のパフォーマンスについて、過去90日間のデータを確認できます。
具体的には売上高や販売チャネル、トラフィックやリピーター情報です。
ライブビュー
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
ライブビュー | 〇 | 〇 | 〇 |
ストア分析>ライブビュー
ライブビューでは、ストアのアクティビティをリアルタイムで確認できます。
過去5分以内にストアを訪れた顧客が、どこから来たのかといったデータを見ることができます。
タイムセールや広告を打ち出した際に、どのようなトラフィックで獲得しているかを知りたい場合には便利な機能です。
集客レポート
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
集客レポート | 〇 | 〇 | 〇 |
ストア分析>レポート>集客
集客レポートでは、ECストアにおけるセッション数(≒訪問数)を確認することができます。
売上レポートとは異なり、販売に結びついていない顧客行動も記録されています。
セッションとしては、時間経過、参照元、ロケーション別のデータが表示されます。
在庫レポート
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
在庫レポート | 〇(4/5ページ) | 〇 | 〇 |
ストア分析>レポート>在庫
在庫レポートでは、販売された在庫の数量を対象期間で追跡できます(在庫スナップショット)。
各商品別で確認できるので、商品選別に上手く活用できると良いでしょう。
行動レポート
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
行動レポート | 〇(5/6ページ) | 〇 | 〇 |
ストア分析>レポート>行動
行動レポートでは、ECストアにおけるお客様の行動を様々な角度で分析できます。
コンバージョンについては、対象期間におけるセッション数やカート追加、チェックアウトへの到達数からCVRを算出し、ストアにおける販売の問題点発見に役立ちます。
加えて、お客様のデバイス(スマホかPCか等)や検索窓での検索ワード、さらにはオンラインストアの表示ストアといったデータもあり、これらを活用してストアデザインやストア構成を見直すとよいでしょう。
マーケティングレポート
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
マーケティングレポート | 〇(1/5ページ) | 〇 | 〇 |
ストア分析>レポート>マーケティング
マーケティングレポートでは、ECストアにどのようにお客様が到達したかが特に参考になります。
Shopifyでは、お客様がECストアにアクセスした方法を参照元と呼んでいます。
具体的には以下のような参照元が確認でき、自社の集客戦略と照らし合わせて改善を図るとよいでしょう。
- ダイレクト:ストアのURLをブラウザーに入力した
- 検索::検索エンジンの結果ページからストアをクリックした
- メール:メール内のストアへのリンクをクリックした
- ソーシャル:SNS上のリンクをクリックした
- 不明:参照元が上記のいずれのケースにも合致しない
注文レポート
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
注文レポート | – | 〇 | 〇 |
ストア分析>レポート>注文
注文レポートでは、注文・返品・配送といったデータを商品別や指定期間で確認できます。
売上レポート
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
売上レポート | – | 〇 | 〇 |
ストア分析>レポート>販売
売上レポートでは、時間の経過、商品別、チャネル別で比較しながら売上を確認できます。
商品販売に関する情報をグラフで視覚的に捉えることができるので、ECストアの現状を把握するには便利なレポートです。
POS売上レポート
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
POS売上レポート | – | 〇 | 〇 |
ストア分析>レポート>POS販売
POS売上レポートは、POSロケーションで行われた販売のみが表示されます。
お客様のPOS注文に関して、商品別やスタッフ別などでデータを確認できます。
利益レポート
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
利益レポート | – | 〇 | 〇 |
ストア分析>レポート>POS販売
利益レポートでは、ECストアの費用や利益を確認できます。
ただし各商品の1つあたりの費用を設定していない場合こちらのレポートは記録されません。
各商品の費用を設定するには、商品管理画面から商品を選択し、1アイテムあたりの費用を追加することで設定できます。
顧客レポート
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
顧客レポート | – | 〇(5/7ページ) | 〇 |
ストア分析>レポート>お客様
顧客レポートでは、お客様に関する詳細な情報を確認できます。
具体的には、時間経過による顧客数の推移、平均注文数、リピーターやロイヤルカスタマーといった分析が表示されます。
カスタムレポート
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
カスタムレポート | – | – | 〇 |
ストア分析>レポート>カスタムレポートを作成
カスタムレポートは、デフォルトのレポートを編集することで、特定の情報を入出した分析結果を表示できます。
売上やセッションといった幅広のデータを、対象地域(東京都など)に限定したい場合には非常に有用な機能です。
ストア分析の注意点
Shopifyのストア分析は非常に便利な機能ですが、その一方で注意しなければいけない点も何点かあります。
例えば次のような点には注意が必要でしょう
- データ更新
- データの更新は、リアルタイムで行われるレポートもあれば、12~72時間かかかるレポートもあります。レポートの最新更新日時は適宜確認すべきです。
- データの不一致
- Shopifyで表示されるデータは、Shopifyの定義によって数値化されています。外部の分析ツールによるデータとは異なる場合があるので注意が必要です。
Shopifyのストア分析機能に関する詳細は、Shopify公式のヘルプセンターにて説明されています。
各分析項目の定義や更新頻度についてもこちらを参考にして頂ければと思います。